まさに珍奇な「カニの塩辛」

干満の差が大きく栄養豊富な有明海の泥を食べるシオマネキを塩で熟成させています。消化器に残る泥の洗浄と、肛門~消化器の一部を手作業で除去して臭みを取り除くのが重要にして重労働。塩を加えながら石臼と杵で身全体をすり潰します。この強弱で食感の作り分けを行っています(荒 と つぶし)。シオマネキの収穫期は8月~10月。昭和30年頃に農薬の海洋流入により生息数が激減。輸入原料に頼る時期もありましたが、現在は国産ものの復活を企図して少量ずつでも有明海の地物で作っています。
主にご飯のおかずとして愛好されていますが、ちょっと驚くほどの塩味と少量でも強いコクから、農作業の際の塩分補給にも使われていたと聞きます。
少し蟹の甲羅が残っているのも珍しい姿

干潟に入りシオマネキの巣穴に手を入れる

シオマネキを石臼ですり潰す

取材協力:
有限会社竹下商店
川原食品株式会社
株式会社竹八

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